■Far Niente　ファー ニエンテ
Far Niente／世界で愛され続けるナパのカベルネ王者ファー ニエンテはジョン ベンソンによって1885年に設立。

彼は、1849年のゴールドラッシュでカリフォルニアに到来した「フォーティ ナイナー」世代の一人です。ワイナリーは1919年、禁酒法により運営停止、その後60年間、ほとんど手付かずのまま放置され、1979年、ギル ニッケルがこのワイナリーと隣接する畑を購入し、3年間におよぶ修復工事を実施の末、復活しました。

「ファー ニエンテ」という名前は、ワイナリー建設当初から建造物の正面に「Far Niente」と掘られた石材が埋め込まれていたことに由来し、これはイタリア語で「何もしない心地よさ」を意味しています。

重力移動式ワイナリーでの収穫ブドウの繊細な取り扱い、業界最高水準の醸造技術、こだわりのハウス スタイル、自社畑でのブドウ栽培、社会的責任への取り組み等の全てが今も世界中で愛され続ける理由です。

1988年、ファー ニエンテ スイート マスカットの1886年がマリン カウンティの個人宅セラーで発見。そのボトルは当時のオリジナルラベル、コルク、キャップシールが無傷で残り、現存する最古のカリフォルニアワインとされています。セピア色のラベルには、ハンモックからブドウの房が溢れている様子が描かれていて、ベンソンの甥で画家だったウィンスロー ホーマーがデザインしたとされています。

現在ラベルはアーティストのトム ロドリゲスによって1979年にデザインされたものが使用されており、トム ロドリゲスは姉妹ワイナリーのドルチェなどのラベルデザインも手がけています。

ファー ニエンテにはワイナリーが建てられた丘の斜面を掘削して作られたカーヴ（約3,700平方メートル）がありますが、現在このカーヴには、2,500ものフランス産オーク樽にワインが眠っています。