トップ > 造り手別 > ハ行 > フェヴレ > 2016年 ドメーヌ フェヴレ シャンベルタン クロ ド ベーズ 750ml フランス ブルゴーニュ 赤ワイン
2016年 ドメーヌ フェヴレ シャンベルタン クロ ド ベーズ 750ml フランス ブルゴーニュ 赤ワイン
Faiveley (Domaine) Chambertin Clos de Bèze Grand Cru
赤ワイン 750ml
[AOC]シャンベルタン クロ ド ベーズ 特級畑
[評 価]95点
The 2016 Chambertin-Clos de Bèze Grand Cru is also showing superbly, offering up aromas of cassis, grilled meats, pungent spices and a savory bass-note reminiscent of oyster sauce. On the palate, the wine is full-bodied, rich and fleshy, with velvety structuring tannins, succulent acids and a long, expansive finish. It isn't quite as multidimensional or complete as this year's spectacular Ouvrées Rodin bottling, but it's a very fine Clos de Bèze.
End of January 2019, The Wine Advocate(1st Feb 2019)
2016年のシャンベルタン・クロ・ド・ベーズ・グラン・クリュも素晴らしく、カシス、グリルした肉、刺激的なスパイス、そしてオイスターソースを思わせる香ばしいベースノートのアロマを提供しています。口に含むと、フルボディでリッチで肉付きがよく、ビロードのような構造のタンニン、みずみずしい酸、長く広がりのあるフィニッシュがあります。今年の壮観なウーヴレ・ロダンのボトリングほど多面的でも完全でもありませんが、非常に素晴らしいクロ・ド・ベーズです。(直訳)
[輸入元のコメント]
深みのあるルビー色。カシスなど黒い果実のアロマが支配的。スパイシーさも感じられ、香りはとても複雑。豊かな果実味の中に溶け込むタンニン。じつにパワフル。
商品コード : 40176205 |
製造元 : Faiveley |
価格 : 44,000円(税込) |
750ml |
ポイント : 440 |
|
フランス
若き当主を迎え、さらなる進化の道を歩む
ブルゴーニュのドメーヌ的グランメゾン
ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置くフェヴレ社は、1825年の創立から7代にわたって続くグラン・メゾンである。
4代目のジョルジュ・フェヴレは、かの有名なコンフレリー・デ・シュヴァリエ・デュ・タストヴァン(利き酒騎士団)の創設者のひとりとして知られ、オスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュのキュヴェにも、レ・サン・ジョルジュ・キュヴェ・ジョルジュ・フェヴレとしてその名を残す。
フェヴレが数ある他のネゴシアンと一線を画するのは、その広大な自社畑から造られるドメーヌもののワインが、全生産量の8割を占めるという事実だろう。
コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、そしてコート・シャロネーズまで、合わせて120haもの自社畑を所有し、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズやエシェゾーなどグラン・クリュに10ha、ニュイ・サン・ジョルジュのレ・サン・ジョルジュやジュヴレ・シャンベルタンのクロ・デ・ジサールなどプルミエ・クリュに25haの畑をもつ。
ひとつのクリマの面積は平均して1haと決して大きくはないが、それだからこそクリマごとに手の込んだシュール・ムジュール、すなわちオーダーメイドのワイン造りを行うことができるのである。
フェヴレが所有する120ヘクタールの自社畑のうち、半分以上の68ヘクタールはコート・シャロネーズに位置する。
フェヴレ家がこの地域の潜在的な可能性に気付いたのは、第一次世界大戦と世界恐慌により産地が疲弊していた1933年のことだ。
この年にジョルジュ・フェヴレが賃貸耕作を始め、1963年には5代目のギィ・フェヴレがメルキュレイに最初の畑を購入。その面積を徐々に増やし、今日、ジヴリィ、リュリィ、モンタニー、ブーズロンまで、コート・シャロネーズ全域に版図を広げた。
メルキュレイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ミグランをはじめとする数々のモノポール(単独所有)畑を手に入れ、コート・シャロネーズならフェヴレとまで言われるまでに成長。そして2012年以降、コート・シャロネーズの自社畑は「ドメーヌ・ド・ラ・フランボワジエール」という独立したドメーヌ名を掲げ、次のステージに上ろうとしている。
今日、メゾンを率いるのは、2005年に25歳の若さで事業を引き継いだエルワン・フェヴレ。奇しくも彼の父、フランソワ・フェヴレがメゾンを継承したのも25歳の時であったという。
エルワンは当主の座に就くや否や、改革を断行し、若いうちはなかなか飲みづらく、長年寝かせて初めて花開く典型的な長期熟成型のワインを、比較的早いうちに飲み頃を迎え、かつ長期の熟成もでき得るワインへとスタイルを変えた。
さらに、本拠がニュイ・サン・ジョルジュということもあり、コート・ド・ニュイの赤ワインに特化しがちだったポートフォリオをコート・ド・ボーヌの白にも広げるべく、2008年にグラン・クリュのバタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェを入手。同時にピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュのガレンヌも加わり、壮観なラインナップを完成させた。
またムルソーではマトロ・ウィッターシェイムと契約を締結。形式上は買いブドウによるネゴスものだが、実際にはブドウ栽培からフェヴレのスタッフが携わっているという。
ニュイ・サン・ジョルジュ最高のクリマ、レ・サン・ジョルジュのグラン・クリュ昇格を同年代の造り手とともに働きかけるエルワン・フェヴレ。
新しい当主のもと、フェヴレ社はさらなる高みを目指して進化し続けているのだ。
