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2020年 ドニ モルテ クロ ド ヴージョ 750ml フランス ブルゴーニュ 赤ワイン
Domaine Denis Mortet Clos de Vougeot Grand Cru
赤ワイン 750ml
[AOC]クロ ド ヴージョ 特級畑
[評 価]93-95点
The 2020 Clos de Vougeot Grand Cru mingles aromas of sweet red berries and plums with hints of exotic spices, violets, rose petals, musk and orange rind. Full-bodied, velvety and seamless, it's deep and concentrated, with lively acids and beautifully ripe tannins, concluding with a long, peony-inflected finish.
January 2022 Week 3, The Wine Advocate(21st Jan 2022)
2020年のクロ・ド・ヴージョ・グラン・クリュは、甘い赤いベリーとプラムのアロマに、エキゾチックなスパイス、スミレ、バラの花びら、ムスク、オレンジの皮のニュアンスが混ざり合っています。 フルボディで、ビロードのようで継ぎ目がなく、深みがあり凝縮感があり、生き生きとした酸と美しく熟したタンニンがあり、ピオニーの香りのする長いフィニッシュで締めくくられます。(直訳)
[コメント]
クロの北東端。標高240mの斜面下部だが、しっかりとした凝縮感と奥深さを備え、黒い果実と甘草のスパイシーさ。それに土っぽいニュアンスが複雑に絡み合う。タンニンは緻密で堅牢なストラクチャー。長期熟成型の偉大なるワイン。
商品コード : 40163276 |
製造元 : Denis Mortet |
価格 : 105,600円(税込) |
750ml |
ポイント : 1,056 |
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フランス
父の遺志を継承しつつ さらにエレガンスを求める
今日、ドメーヌを運営するのは故ドニ・モルテの長男アルノー・モルテ。
2006年、24歳の若さでこの名高いドメーヌの運営を任されることとなった。専門学校を中退し、メオ・カミュゼとドメーヌ・ルフレーヴで研修。
13歳の頃からすでに父の手伝いをさせられていたそうだが、2000年以降、フルタイムで働いている。
ドメーヌ・ルフレーヴで研修したのは自身もわずかながら白ワインを手がけ、ビオディナミにも興味があったため。ルフレーヴで働いた結果、ビオディナミの難しさを理解したという。
今日、11.2haの畑はきわめてビオロジックに近く、化学肥料、殺虫剤、除草剤には頼らない栽培がとられている。
ドゥニ時代のドメーヌのワインは、いかにもジュヴレ・シャンベルタンらしい、強い抽出と凝縮感をもつワインであった。
しかし、息子のアルノーは、抽出が強過ぎるのではないかと父の造るワインに疑問を抱き、2000年にそれを訴えて以降、ピジャージュの頻度を減らすようになったという。
醸造法は、原則として完全除梗(2009年のような暑い年は半分くらい全房を含める)のうえ、低温マセレーション。発酵容器はコンクリートタンクを使う。
1日1回のルモンタージュと2、3回のピジャージュ。新樽率も父の時代と変わり、以前はほぼ100%新樽熟成だったが、現在は村名ジュヴレ・シャンベルタンで60〜70%まで下げている。熟成期間は18ヶ月。
かつて5つの区画名入りジュヴレ・シャンベルタンを造っていたドニ・モルテだが、その後、それらをひとつにまとめた「ジュヴレ・シャンベルタン・メ・サンク・テロワール」に集約。それを今度は以下の3つのキュヴェに整理した。
アン・マトロとオー・ヴェレを中心とするノーマルの村名ジュヴレ・シャンベルタン。
コンブ・デュ・デゥシュとアン・ドゥレを中心に樹齢70〜80年の古木を用いて造られる「ジュヴレ・シャンベルタン・ヴィエイユ・ヴィーニュ」。
それに1級シャンポーに隣接した、小石の多い樹齢70年の区画、アン・シャンのみから造られる、唯一の区画名付き村名「ジュヴレ・シャンベルタン・アン・シャン」だ。
アルノーの時代になり、ワインは力強さと同時にフィネスやエレガンスを備えたものとなり、口当たりはまろやかに、喉越しはスムーズに変化しているのは確か。
また、アルノーはマルサネやフィサンなどコート・ド・ニュイ北部のアペラシオンに関心を寄せ、この地域の畑を増やしており、それらのワインの品質がすこぶる高い。
ジュヴレ・シャンベルタンに比べてその6割程度の価格で入手可能なマルサネやフィサンは、じつにお値打ちなワインである。
